天の織り女「七本鮫」
概要
伊勢志摩に伝わる伝承で、伊勢神宮の別宮である伊雑宮(いざわのみや、いぞうぐう)で行われる御田植祭に、七匹の鮫が的矢湾より磯部川を伝って参詣しにくるという。これが七本鮫である。この鮫は竜宮の使いともいわれている。
7匹の鮫は賢く「今日はお日柄もようて、磯部さんも大にぎわいでな」と言いながら尾をピンと跳ね、挨拶するという。(伊雑宮は三重県志摩氏磯部町にある。また、伊雑宮の神職は磯部氏である。)
しかし、漁師の一人が七本鮫のうちの1匹をモリで刺し殺してしまう。残りの6匹は怒って漁師を噛み殺し、その家は衰退していった。以来、七本鮫は6匹でお参りするようになったという。
また、この日海女さんは海に潜らず、伊雑宮にお参りするとのこと。
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